2016年6月6日月曜日

坂折棚田「ともしび祭り」とフレット付きバイオリン体験会

昨日は、恵那市中野方町にある坂折棚田で行われた「ともしび祭」にて演奏させて頂きました。以前伺った際は冬で棚田も冬枯れていましたが、今回は田植えも終了し緑があふれていました。美しい棚田の風景です。


演奏させて頂く前後に、「かんたんバイオリン体験会」も実施しました(^_^)私はバイオリニストの加知優磨さんのサポート役をがんばりました!

今回、体験して頂いたバイオリンは、普通のバイオリンとはちょっと違うバイオリンです。みなさんは「バイオリンは幼い頃から厳しい訓練を受けた人だけが弾ける、習得が難しい楽器」だと思っていませんか?

そんなバイオリンに対する敷居の高さや、バイオリン学習の初期段階の挫折をできる限り取り除き、「誰もが簡単に弾くことが出来るバイオリン」をコンセプトに現在、フレットをつけた新たなバイオリンを開発しています。

現在開発中のこのフレットをつけたバイオリンが、早い段階から音楽を楽しむことができる楽器になることが目標です。この楽器なら例えば、小学生が全員リコーダーを習得するのと同じように、バイオリンを習得することも夢ではないのです。

子どもたちはもちろん、バイオリンを初めて弾いてみたい大人の方にもぜひ、手に取ってもらえればと願いながら、現在製品を開発中です。
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フレットとは、指板(黒く細長い部分。裏面参照)にはめ込まれた、金属の線のようなものをフレットと呼びます。バイオリン等の弦楽器は、指で弦を押さえることで振動する弦の長さを変えて音程を変えます。この「指で弦を正確に押さえること」が非常に難しく、一般的にバイオリンの演奏は難しいと言われる理由なのですが、フレットで音程を区切ることで、簡単に正しい音程を演奏することができるのです。

実際に、コード(和音)を演奏することが求められるギターやマンドリンなどは、正確な音程を取りやすくするために、フレットがついていることが一般的です。

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そしてなんと、このフレット付きのバイオリン、棚田のある恵那市中野方町で作られたものなのです。この中野方町を題材にした「バイオリンの村」という絵本も出版されるなど、第二次世界大戦中、スズキバイオリン製造株式会社が戦時疎開に伴い移転したことがきっかけで、以来60年に渡って国産楽器メーカーとして、バイオリンやマンドリンを製作する楽器工場があり、現在もその生産量は日本一を誇ります。そんなご縁で今回演奏させて頂きました。坂折棚田関係者の皆様、ありがとうございました!

みなさまにお配りした資料です。

 


昨日はたくさんの方が体験して下さって、5分程度でみなさん「きらきら星」が弾けるようになりました!普通のバイオリンでは考えられないスピードでみなさん、マスターされていました。浴衣姿で弾いて下さる方やご年配やお子さんも挑戦頂いたり、海外の方も「こんなバイオリンは初めて見た!」と体験して下さったりもしました。


夜には棚田に沢山の灯りがともされ、こんな幻想的な風景に。終わりがけに雨が降ってきましたが、なんとか全行程終了できてよかったです。ありがとうございました!


棚田の風景写真を使用させて頂いた「さとのうた」動画はこちら。


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